【GitLab】Webページの自動デプロイ環境を作る(Gitのpushで公開する)

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GitLabサーバ(Ubuntu 16.04 LTS Server)のリモートリポジトリにpushする事で、GitLabサーバ上のWebページを自動更新する環境を構築したので備忘録を残す。

やりたい事

  1. ローカルでファイル編集
  2. GitLabのリモートリポジトリにpush
  3. GitLabサーバ上にある、Apache公開ディレクトリに自動的にpull

前提条件

  • サーバマシンは、Ubuntu 16.04 LTS Server
  • GitLabサーバがインストールしてある
  • Apacheサーバがインストールしてあり、公開ディレクトリがWeb表示できるようにしてある
  • ローカルマシンにGitがインストールされており上記GitLabにpushできる
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準備1.GitLabサーバにリモートリポジトリを作成

Webページ関連のファイル一式を登録するリモートリポジトリを、GitLabから作成登録しておく。

準備2.公開するWebページのフォルダを作成

Apacheサーバで公開するフォルダ /var/www/homepage/ を作成。尚、GitLabから操作できるようにGitユーザからアクセスできるようにする。

$ cd /var/www
$ sudo mkdir homepage
$ sudo chown git:git homepage

続いて作成したフォルダに、Gitユーザでリモートリポジトリを一度クローンしておく。

$ sudo su git
$ cd /var/www/homepage
$ git clone <リモートリポジトリ名>
$ exit

準備3.GitLabリモートリポジトリの post-recive を設定

Gitリモートリポジトリにpushされた時には、post-recive ファイルのスクリプトが実行される。
GitLabに登録されたリポジトリは /var/opt/gitlab/git-data/repositories/ に格納されており、このフォルダはGitユーザのみしかアクセスできないので、rootユーザになって作業する。

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$ sudo -s
# cd /var/opt/gitlab/git-data/repositories
# cd <user名>
# cd homepage.git

下記のような内容の、custum_hooks/post-receive スクリプトファイルを作成する。

# cd custum_hooks
# nano post-receive
#!/bin/sh
cd /var/www/homepage/ && git --git-dir=.git pull > /var/tmp/homepage_update.log

このファイルがGitユーザから実行できるようにアクセス権を変更しておく。

# chown git:git post-receive
# chmod 755 post-recive
# exit

ローカルマシンからリモートリポジトリにpush

ローカルマシンに、リモートリポジトリを一度cloneし、Web公開するファイルを登録コミットしpushする。

例として、下記のようなファイル index.html をGit登録してpushしてみる。

<html>
<head><title>Test page</title></head>
<body>
<p>This is a test.</p>
</body>
</html>

これで、Webページにアクセスして表示できる事を確認。

補足

  • 私のサーバ環境では読み出し専用にgitプロトコル(git-daemon)が動くようにしているので、Webページのフォルダ作成時にクローンした <リモートリポジトリ名> は、「git://localhost/user名/homepage.git」のように指定。
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  • 試してはないが同じサーバ上なら、<リモートリポジトリ名> は、下記のように絶対パス名を指定してもよい。
    /var/opt/gitlab/git-data/repositories/user名/homepage.git

参考

  1. gitでシンプルなデプロイ環境を作る
  2. GitLab でサーバーサイドフックを記述する際には、 custom_hooks ディレクトリにスクリプトを置く。
  3. [Git] リモートリポジトリのパスの書き方一覧

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