【Ubuntu 16.04 LTS Server】RTX1200ルータのログをsyslogサーバで取得

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ヤマハルータRTX1200のログを、syslogサーバにより記録する。
尚、サービス名は「rsyslog」。

インストール

Ubuntu 16.04ではrsyslogは標準でインストールされているのでインストール不要。

syslog(UDP)を受け付ける設定

/etc/rsyslog.confファイルの下記2行をコメントアウトし有効にする。

module(load="imudp")
input(type="imudp" port="514")

作成するログファイルの設定

syslogにはログ内容を分類するためのファシリティ(facility)という属性がある。この属性を使うとsyslogサーバ側でログを分類して保存できる。なお、ユーザが任意に利用できるファイシリティはlocal0〜local7まで。

/etc/rsyslog.d/フォルダの下に、下記内容の70-rtxlog.confファイルを作成。

local0.*           -/var/log/rtxlog.log

rsyslogサービスの再起動

$ sudo service rsyslog restart

テスト用のログを作成

$ sudo logger -p local0.info "Test local0"

ログの確認

$ sudo tail /var/log/rtxlog.log

ログのローテーションを設定

syslog出力されるファイルは、logrotateによって定期的にローテート、圧縮される。
この設定は/etc/logrotate.d/rsyslogに書かれているので、下記行を追加。

    ⋮
    ⋮(略)
    ⋮
/var/log/cron.log
/var/log/debug
/var/log/messages
/var/log/rtxlog.log       <=== この行を追加
{
        rotate 4
        weekly
        missingok
        notifempty
        compress
        delaycompress
        sharedscripts
        postrotate
                invoke-rc.d rsyslog rotate > /dev/null
        endscript
}

RTX1200の設定

GUIで、管理者向けトップページ > 保守 > SYSLOGの管理 から、SYSLOGサーバのアドレスと、記録するログの種類(INFO,NOTICE)を指定する(下記画面)。

RTX1200画面

下記コマンドでファイシリティを指定。

syslog facility local0

以上で、syslogサーバにログが記録される。

ログの調整

NOTICEの設定をONにすると、デフォルトでは下記のように[INSPECT]のログが多数記録される。
これは動的フィルタで開放した通信ポートを閉じているログである。

Oct 12 12:18:50 rtx1200 [INSPECT] PP[01][out][200081] UDP 192.168.1.1:10021 > 202.219.2.39:53 (2016/10/12 12:18:44)
Oct 12 12:19:51 rtx1200 [INSPECT] PP[01][out][200082] TCP 192.168.1.153:62305 > 111.221.29.254:443 (2016/10/12 12:18:44)
Oct 12 12:20:32 LAN1 Rejected at IN(100002) filter: UDP 192.168.1.163:138 > 192.168.1.255:138
Oct 12 12:21:43 rtx1200 [INSPECT] PP[01][out][200081] UDP 192.168.1.1:10952 > 202.248.130.151:53 (2016/10/12 12:21:37)

この[INSPECT]ログを収集したくない場合は、下記の様に ip filter dynamic 設定の後ろにsyslog=offを追加する。これは、GUIのフィルタ設定からでもOFFする事ができる。

ip filter dynamic 200081 * * domain syslog=off
ip filter dynamic 200082 * * www syslog=off

補足

ログファイルを手動で (rm コマンドなど)削除した場合、それ以後は syslog はログファイルの書き込みを行わない。(ログファイルが無いから)
その場合は、rsyslogサービスを再起動する事で再開する。

参考

  1. 「ヤマハルータで挑戦 企業ネットをじぶんで作ろう」p202〜p215 谷山亮治著 日経BP社発行
  2. syslog 設定方法 | Yamahaルータのsyslog設定
  3. ヤマハルータでログを取得する(syslog機能)公開 : マロンくん.NET
  4. RTXルータでパケットフィルタのログを確認する : 3流プログラマのメモ書き
  5. syslogの使い方をあらためて整理してみた – into the void
  6. 正しいログの削除の仕方 – HDE BLOG
  7. http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/Syslog/
  8. Linuxコマンド集 – 【 scp 】 リモート・マシン間でファイルをコピーする:ITpro

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