【Ubuntu 20.04/18.04 Desktop】WinやMacパソコンからVNCでリモート接続し画面共有する

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以前の記事で、Ubuntu Desktopをインストールした。画面共有を有効にして、WindowsやMacパソコンからVNCでリモート接続して画面共有できるようにしたので備忘録を残す。

Intel NUC(小型PCベアボーンキット)で、Ubuntu Desktop を動かす
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Ubuntuの画面共有を有効にする

Ubuntuの画面共有を有効にする。

画面01

[設定] > [共有] > 「リモートログイン(R)」 を押す。

画面02

[画面共有]ウィンドウで、上記のように共有接続を「オン」にし、画面接続時のパスワードを設定。

画面03

[画面共有] が 「アクティブ」 となる。

VNCクライアントソフトを準備

リモート接続するパソコンで、VNCビューワのクライアントソフトを準備する。

Windowsパソコン

下記URLから、VNCビューワのインストーラを入手しインストール。

Download VNC Viewer by RealVNCツョ
RealVNCツョ Viewer is the original VNC Viewer and the most secure way to connect to your devices remotely. Download VNC Vi...

実行し、新規接続から、接続先のUbuntuパソコンのIPアドレスを指定し接続する。

macOSパソコン

上記のVNCビューワを使ってもよいが、macOSでは標準で接続できる。Finderの右クリックメニュー「サーバへ接続…」から、下記のように接続先のIPアドレスを指定して [接続] を押す。

vnc://192.168.1.176

接続エラー対策

VNCビューワソフトを実行してリモート接続したら、下記のようなエラーが表示された。

【Windows10パソコンでのエラー】

画像05

【macOSパソコンでのエラー】

画像06

Ubuntu Desktopの設定変更で接続エラー対策

これは、UbuntuのVNCサーバーが暗号化通信を要求しているにもかかわらず、WinやMacのVNCクライアントが暗号化通信を使っていないのが原因らしく、Ubuntu側の設定を以下のように設定変更する事で接続できるようになる。

Ubuntu Desktopでターミナルを開いて、下記コマンドを実行。

$ sudo gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false

上記設定したら、Ubuntuを再起動

設定の確認

下記コマンドで、設定を確認する。

$ gsettings list-recursively org.gnome.Vino
org.gnome.Vino prompt-enabled false
org.gnome.Vino require-encryption false      <==ここ!
org.gnome.Vino use-alternative-port false
org.gnome.Vino disable-background false
org.gnome.Vino disable-xdamage false
org.gnome.Vino alternative-port uint16 5900
org.gnome.Vino icon-visibility 'client'
org.gnome.Vino authentication-methods ['vnc']
org.gnome.Vino network-interface ''
org.gnome.Vino notify-on-connect true
org.gnome.Vino mailto ''
org.gnome.Vino lock-screen-on-disconnect false
org.gnome.Vino use-upnp false
org.gnome.Vino vnc-password 'OTT2NTIa'
org.gnome.Vino view-only false

「org.gnome.Vino require-encryption」の行が「false」となっていればOKだが、もし「true」となっている場合は再度設定コマンドを実行してみる。この時、下記のようなメッセージが出る場合は設定に失敗している。

$ sudo gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false
(process:15257): dconf-WARNING **: 04:08:57.485: failed to commit changes to dconf: X11 $DISPLAY なしで D-Bus を自動起動できません

この場合は、以下のようにコマンド入力する。

$ DISPLAY=:0 gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false

再度、設定を確認する。

VNC接続例

Windows10パソコンからVNC接続した。「RealVNC Viewer」を起動。

画像11

接続登録しておいた「Ubuntu desktop」を押す。

画像12

設定したパスワードを入力。

画像13

無事に接続して画面共有できた。

補足

  • Ubuntuでの画面共有機能は「Vino」パッケージが使われている。
  • Ubuntu側はログインしている状態でないとVNC接続できないので、ユーザ設定から「自動ログイン」を設定しておく。
  • VNC通信が利用するデフォルトポート番号は5900番。
  • Ubuntu Desktopのデフォルトインストールでは「ufw」によるポート制限は無効になっているが、もし有効にしている場合は「5900」ポートが通過できるように設定する必要がある。

2020/08/30追記

Ubuntu 20.04 LTS Desktopでも同様に接続できる事を確認した。

【Ubuntu 20.04 LTS Desktop】新規にインストールする
Ubuntu 20.04 LTS が、2020年4月24日にリリースされた。又、日本語Remix版は、2020年5月9日にリリースされた。そこで、新規に「Ubuntu 20.04 LTS Desktop」をインストールしたので備忘録を残す。...

参考

  1. Ubuntu 18.04の標準機能を使って、MacからVNC接続する
  2. Vino に Windows の VNC クライアントからアクセス出来ない時の対処法
  3. Ubuntu 18.04 LTSのデスクトップに「自動ログイン」する方法
  4. Ubuntu 20.04 LTSでVNC
  5. Ubuntu18.04 LTS で VNC接続設定時に failed to commit changes to dconf が発生した際の対処法
  6. Ubuntu18.04でモニタレスVNC
  7. Ubuntu 18.04 の VNC (画面共有)
  8. Ubuntu 18.04 で Vino を有効にする方法
  9. Windows10もしくはMacOSからUbuntu 18.04 LTSにリモート接続(リモートデスクトップ)してみた
  10. ubuntuからubuntuを遠隔操作リモートコントロールする方法
  11. Ubuntu 18.04に、ログイン前にVNC接続するには
  12. 画面がロックされるのが早すぎます

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