以前の記事で紹介した「msys2」を使っている。なぜか最近、いつものようにパッケージを更新しようと「pacman -Syu
」を実行しても、うまく終了しなくなった。
なんとか回避できたので、対応について備忘録を残す。
msys2でWindows上でのビルド環境をつくる(msys2のインストール)
GNU makeやコンパイラが動かせる環境を、Windows上にmsys2をインストールしてつくる。 Unixのbashライクなコマンドラインが使えるようになるソフトだが、このようなソフトは、他にはCygwinやMinGWなどがある。msy...
状況
Windows10 バージョン2004に更新したのが要因か、通信環境をv6プラス環境に変更したのが要因なのか、よく分からないのだが以下の状況。
$ pacman -Syu
:: パッケージデータベースの同期中...
この状態で、ずっと進まない。とりあえず中断して、rm -f /var/lib/pacman/db.lck
でロックファイルを削除し、再度実行しても同じ。
$ pacman-key --init
==> msys2.gpg からキーを追加...
gpg: can't connect to the agent: IPC connect呼び出しに失敗しました
IPC connect に失敗。
何かファイルが壊れたのかと思い、msys2 全てをアンインストールして、再度インストールしてみたが、こんどは最初から下記のようになり、やっぱり更新できない。
$ pacman -Syu
エラー: mingw32: "Alexey Pavlov (Alexpux) <alexpux@gmail.com>" の署名は信頼されていません
エラー: mingw64: "Alexey Pavlov (Alexpux) <alexpux@gmail.com>" の署名は信頼されていません
エラー: msys: "Alexey Pavlov (Alexpux) <alexpux@gmail.com>" の署名は信頼されていません
:: パッケージデータベースの同期中...
msys2のアンインストールやインストールするのに、異常に時間がかかる???(30分〜1時間くらい)。
対応
以下の2つの対応で、OKとなった。
1)アンチウイルスソフトに除外を設定
調べてみると、アンチウイルスソフトも要因との情報があったので、ウイルスバスター(NTTのセキュリティ対策ツール)で、「C:\msys64
」フォルダを監視から除外するように設定。
この対応で、インストールに異常に時間がかかっていたのも解消した。
2)パッケージ取得コマンドを変更
c:/msys64/etc/pacman.conf
の設定ファイルを以下のように変更。
19行目あたりの XferCommand
のコメント行を有効に(先頭の # を削除)する。
#XferCommand = /usr/bin/wget --passive-ftp -c -O %o %u
↓
XferCommand = /usr/bin/wget --passive-ftp -c -O %o %u
pacman
コマンド実行時に、いろいろメッセージが多く表示されるようになったが、これでDB取得更新 OK となった。
2020/11/03追記
上記の、pacman.conf
の設定を元に戻して試したところOKになった。いろいろバージョンが進んだのが要因か? とりあえず安心。
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