Debian GNU/Linux 4.0(etch) 構築日記【オムロンUPSでPowerAct Pro Ver2.00を使う】

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オムロンのUPS(私は、BN50XSを使用)には、WebブラウザからUPSの監視やスケジュールなどを設定できる、とても便利なソフト「PowerAct Pro Ver2.00」がある。
オムロンのWebでは、Linux用のバージョンも公開されているが、2007年7月現在では、残念ながら、Debian用はものはUPされていない。でも、なんとかDebianで使えないものかと試行錯誤した結果、SUSE Linux用パッケージを加工する事で、動作させることができた。
尚、下記手順は、マスターエージェントとして動作させる場合のものです。

(注意)

下記手順は、メーカが保証しているものではありません。自己責任でお願いします。

(注意2)
/tmp が、/usr/libと、パーティションが異なっている環境では、下記手順で、
インストールした場合、パスワードファイルが正常に作成されないので、
できれば、/tmpのと、/usr/lib は同じパーティションの環境で使ってください。
この現象は、Debianに限ったわけでなく、他のLinux版でも同様と思われます。
※どうしても、/tmpパーティションは分離しておきたいという方は、
下記本文中に、回避手順を書いておりますので参考にください。

—–【SUSE Linux用のPowerAct_Pro Ver2.00ソフトの入手】
・オムロンの下記ホームページより、32bit Linux OS用 PowerAct Pro Ver2.00 SUSE LINUX Enterprise Server 9 (x86)を入手。
http://www.omron.co.jp/ped-j/download/ups_soft/papro.htm
尚、ダウンロードには、ユーザ名とパスワードが必要で、詳しくは上記ページの“ダウンロードをする前に・・・”に記載されているので参照の事。

入手したファイルを解凍して、”PowerActPro-Master-2.0-20050603.i586.rpm”のファイルを取得し適当なフォルダにおき、下記の手順でインストールを行う。
・作業途中でRPM→debパッケージに変換するalienコマンドが必要となるので、下記
コマンドでインストールしておく。(インストール済みの場合は不要)
# aptitude install alien↓
・PowerActPro Ver2.00の、SUSE Linux(x86)用の上記RPMファイルをalienコマンドで
deb形式に変換する。ダウンロードしたrpmファイルのあるフォルダに移動し、
下記コマンドを実行する。
# alien -d PowerActPro-Master-2.0-20050603.i586.rpm↓
・上記で作成したdebパッケージをインストール
# aptitude install libglib1.2 libgtk1.2↓  …必要なライブラリみたい
# dpkg -i poweractpro-master_2.0-20050604_i386.deb↓
※/usr/lib/PowerActPro/MasterAgent/ にインストール展開される。
・オリジナルRPMパッケージに記述してある、インストールスクリプトを参考に
下記コマンドを実行。

(参考)
※RPMファイルに含まれるファイル一覧をみるには
   # rpm -qpl <ファイル名>
※RPMファイルのインストールスクリプトを見るには
   # rpm -qp –scripts <ファイル名>

cd /usr/lib/PowerActPro/MasterAgent/↓
# ./AccessRight start↓   (パスワードが要求されるのでパスワードを入力)
# ./Configureautostart Master ADD↓
# ./xAgentManager -PA2linux↓

・インストールスクリプトを参考に、ファイルのパーミッションを変更
# chmod 700 MasterAgent↓
# chmod 700 ManagerD↓
# chmod 700 UPSController↓
# chmod 700 USBController↓
# chmod 700 NetSearch↓
# chmod 700 AccessRight↓
# chmod 700 AgentManager↓
# chmod 700 PowerActPro.cfg↓
# chmod 700 config.sh↓
# chmod 700 PowerActProConsole↓
# chmod 700 pa2uphotplug.sh↓
# chmod 700 pa2upReload.sh↓

・もし、/tmpを分離したパーティションにしていた場合は、パスワードファイルが正常に作成されていないので、上記手順実行後に/tmpフォルダに生成されるファイル「tmpfile」を、/usr/lib/PowerActPro/MasterAgent/にコピーし、そのファイルを「PA2Account」にリネームしてください。

・./config.sh↓ を実行して環境設定。

・サイト定義ファイルの作成。
Debianのapache2のデフォルト初期状態では、ドキュメントルートは「/var/www」になっているが、PowerActProのデフォルトに従い、「/var/www/html」に変更する。
下記内容を、/etc/apache2/sites-available/my_site のファイル名で作成する。

################### my_site ファイルの内容 ####################
NameVirtualHost *
<VirtualHost *>
    ServerAdmin webmaster@localhost
    #ServerName  YOKOSRV.yoko.dip.jp

    DocumentRoot /var/www/html
    <Directory />
         Options FollowSymLinks
         AllowOverride None
    </Directory>

    <Directory /var/www/html>
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>

    Alias /icons/ “/usr/share/apache2/icons/”

    <Directory “/usr/share/apache2/icons”>
        Options Indexes MultiViews
        AllowOverride None
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>

    <Directory “/var/www/cgi-bin”>
        AllowOverride None
        Options +ExecCGI -Includes
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>

     ErrorLog /var/log/apache2/error.log
</VirtualHost>
################################################################

・サイト定義ファイルの切換え
# a2dissite default↓  (defaultファイルへのリンク解除)
# a2ensite my_site↓   (サイト定義ファイルmy_siteへのリンクの作成・
有効化)
# /etc/init.d/apache2 restart↓(Webサーバリスタート)

・サービススクリプトファイルの移動(/etc/rc.d/にインストールされてるので、
Debian流の場所に移動)
# mv /etc/rc.d/PowerActPro2.0 /etc/init.d/↓
# rmdir /etc/rc.d↓

・サービスの開始
# /etc/init.d/PowerActPro2.0 start↓
# cd /etc/init.d↓
# update-rc.d PowerActPro2.0 defaults 99↓

・管理画面の起動方法
Webブラウザで、http://192.168.24.10/PowerAct_Pro/ で管理画面を開きサーバをクリックすると認証画面になるので
ユーザ名: Admin
パスワード: (登録したパスワード)

※特にWindowsXPでは、信頼済みのサイトに登録しておく必要がある。
(Ex. 192.168.24.*; *.yoko.dip.jp)
※パスワードの変更は、 /usr/lib/PowerActPro/MasterAgent/AgentManger
コマンドを使用する。

・あともう少し、、、
実は、上記の手順で、Debian3.1(Sarge)の時には完全に動作していたのですが、Debian4.0(etch)で同様に試したところ、下記機能のみが正常に動作しませんでした。

1)ログ→データログ
2)ネットワーク連携

まだ、原因はよくわかっていません。もし、etchで完全に動いた!!という情報がありましたら教えて頂ければ幸いです。

Debian
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The modern stone age.

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