C:\msys32\...
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90.e2studioプロジェクトのセットアップ手順
rtk_kernelのリポジトリには、e2studioプロジェクト情報も含んでおり定義済みであるが、新しくプロジェクトを作成する時の為に手順を残す。
プロジェクトの作成
T-Monitor(ROM版)を例に、e2studioプロジェクトの作成手順について説明。
1)新規プロジェクト作成
ファイル > 新規 > Makefile Project with Existing Code を実行し下記項目を設定し終了
- プロジェクト名:「
rtk_kernel
」 - 既存のコード場所:「
C:\work\tk-optsys\TK\rtk_kernel
」 - インデクサー設定に対するtoolchain:「GCC ARM Embedded」
2)構成を定義
下記のビルド構成を定義していく。
プロジェクト > ビルド構成 > 管理… から [新規…] を開く。構成に適当な名前をつけて(rzt1_monitor_debug
)、アクティブにする。
プロジェクト・エクスプローラから右クリックのプロパティーを開く。
構成名 | ビルド・ロケーション |
---|---|
rzt1_monitor_debug | ${workspace_loc:/rtk_kernel/tkernel_source/monitor/tmmain/build/app_rzt1.debug} |
- C/C++ビルド > ビルダー設定 > ビルド・ロケーション でビルド・ディレクトリを指定
- ビルド・ディレクトリーは関連記事[3.]を参照。右リンク→T-Monitorのコンパイル
3)環境変数を定義
C/C++ビルド > 環境 を設定
- 「
BD
」変数${ProjDirPath}/tkernel_source
を追加 - 「
GNU_BD
」変数${TCINSTALL}
を追加 - 「
MSYSTEM
」変数MINGW64
を追加
4)Toolchainを設定
デバッグの設定
画面左側のプロジェクト・エクスプローラ中の、バイナリオブジェクトファイル名を右クリック。
デバッグ > デバッグの構成 で 「Renessas GDB Hardware Debugging」を選択し押す。
ROM実行では、デバッグ開始時にリセット実行が必要!!
RZ/T1ではシリアルフラッシュROMからブートもできるが、ブートロードするにはリセット信号が必要。(RZ/T1のハードウェアマニュアル3.5参照)
「デバッガ構成」の設定で、Debuggerタブ > Connection Setting > 接続 で
[実行前にリセット]を「はい」にしておく必要がある。
- RAMデバックの場合はリセットは不要だが、J-LinkデバッガがRAM領域にアクセスできるようにしておく必要がある。(特にD-RAMとかはバスコントローラなど初期化が必要)
ツールチェーンのバージョン切り替え
複数の「GCC ARM Embedded」バージョンがインストールされている時は、下記の要領でコンパイルに使われるバージョンを選択する。
[ヘルプ(H)] > [Renesasツールチェーンの追加] の画面で、使用するバージョンをチェックしてOKする。
- チェックがついている最新バージョンが使われる模様。
- T-Monitor/T-KernelをコンパイルするにはV5.4.1以降のバージョンを使う事。