実行時ライブラリ(.bpl/.dll)をEXEに含めてリンクする =============================================== [[devtool/ide/cpp_builder-rad_studio/start|C++Builder]]で作成したプログラムファイルを実行した時に、C++Builderがインストールされていないパソコンでは以下のような「`*.bpl` がない」などのエラーが出る。 {{:programing:cpp_builder:bpl-error-01.png?400|}} 必要な実行時ライブラリファイルも一緒に配布してもよいのだが、実行EXEファイルに実行時ライブラリ(`*.bpl`や`*.dll`)を一緒にリンクする方法で対応したので備忘録を残す。 プロジェクト設定の変更 -------------------- プロジェクトの右クリックメニューから「オプション」を選択して、以下の設定を変更。 ### 1)「C++リンカ」→「動的RTLとリンク」のチェックを外して「false」に設定 {{:programing:cpp_builder:cpp_builder-option-01.png?600|}} ### 2)「パッケージ」→「実行時パッケージ」→「実行時パッケージを使ってリンク」のチェックを外して「false」に設定 {{:programing:cpp_builder:cpp_builder-option-02.png?600|}} ### 3)再ビルド EXEファイルのサイズはかなり大きくなるが、EXE単体でも実行OKとなった。 補足 ---- * 私のプロジェクトでは、以下の実行時ファイルがないとエラーが出てた。 `rtl260.bpl`, `vcl260.bpl`, `vclx260.bpl`, `BORLANDMM.dll` * `Debug`と`Relase`ビルドで設定が分けれるので、`Release`ビルドのみ上記設定にしておくとよい。 参考 ---- 1. [[https://www.gesource.jp/programming/bcb/22.html|DLLを使用せずEXE単体で実行できるようにコンパイルするには]]