01.T-Monitor(ROM版)をe2studioでビルド&デバッグ ====================================== T-Monitorをコンパイルするには、makeやPerlなどのコマンドが必要なので、[[software:msys2:msys2-install|msys2がインストール]]されており、そのPATHを通す必要がある。 準備 ---- ### rtk_kernelプロジェクトの取得 「[[develop:rtk_kernel:rtk_kernel-rzt1:build:start#プロジェクトの取得]]」記事を参照しプロジェクト一式を取得。 ### e2studioの起動 e2studioを起動し、ワークスペースは「`c:\work\tk-optsys\TK`」としOKする。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-01.png}} * e2studioのインストール手順は関連記事[1.]を参照。 #### t-kernelプロジェクトのインポート 初回のみ、下記手順で「rtk_kernel」プロジェクトをインポート。 1. ファイル > インポート > 一般 > 既存プロジェクトをワークスペースへ を選び「次へ」ボタンを押す。 2. プロジェクトのインポートの画面の"ルート・ディレクトリーの選択" の[参照]ボダンから、「`C:\work\tk-optsys\TK\rtk_kernel`」フォルダを選択し [終了] ボタンを押す。(プロジェクト「rtk_kernel」がチェックのまま) {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-05.png}} T-Monitorのコンパイル -------------------- yt-kernelのリポジトリには、e2studioプロジェクト情報も含み、「ビルド構成」も定義済みであるので選択する。 (もし新しくビルド構成を定義する場合は、「[[develop:rtk_kernel:rtk_kernel-rzt1:build:build-e2studio:e2studio-project-setup]]」記事を参照) ### 1)ビルド構成をアクティブにする 画面左側のプロジェクト・エクスプローラからプロジェクト(rtk_kernel)を右クリック ビルド構成 > アクティブにする から「`rzt1_monitor_debug`」ビルドを選択。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-06.png}} ### 2)ビルドの実行 画面左側のプロジェクト・エクスプローラで、プロジェクト(t-kernel)を右クリック。 「プロジェクトのビルド」を実行。 暫くすると右下コンソール画面に完了メッセージ表示 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-07.png}} * 本コマンド実行で、ビルドディレクトリで「make」コマンドが実行されている。 * ビルドしたオブジェクトファイルを消すには「プロジェクトをクリーンにする」を実行。この場合は「make clean」コマンドが実行されている。 デバッグ実行 ---------- ビルド完了してバイナリーファイルの所にオブジェクトファイルが生成されたら、J-Link経由で基板に転送&実行する。 rtk_kernelのリポジトリには、「デバッグ構成」も定義済みであるので選択する。 デバックアイコン(虫) > デバック構成 を押す。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-debug-01.png}} 「`rzt1_tmonitor`」を選択し[デバッグ]ボタンを押すとJ-Link経由でプログラム転送され実行開始する。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-08.png}} * 一度実行するとデバックアイコン(虫)に、履歴が記録されるので、そこから実行できる。 * オブジェクトがシリアルフラッシュROM位置にあると、e2studioがプログラム転送した時に、J-LinkがROM書き込みを実行する。 デバッグ画面に切り替わる。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-debug-02.png}} 実行 > 再開 を押すをプログラム実行開始する。 起動画面 -------- メンテポートの表示画面 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-monitor-rzt1-01.png}} T-Monitorが起動し、コマンド入力待ちとなっている。 デバック終了 ----------- [切断] アイコンを押してデバックを終了して、e2studio を閉じる。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:e2studio-debug-stop-01.png}} 補足 ---- * ビルド実行時に「`[ERROR] No toolchain set or toolchain not integrated.`」と表示されるが、気にしなくてもよいみたい。 関連記事 ------- 1. [[devtool:ide:e2studio:e2studio-install]] 2. [[software:msys2:msys2-install]] 3. [[develop:rtk_kernel:rtk_kernel-rzt1:build:build-console]] {{tag>rtk_kernel}}