02.Configをe2studioでビルド&書き込み ======================= T-Kernel起動の為の、Configのコンパイル手順について説明する。 ConfigにはT-Kernelの動作設定情報などが含まれており、T-Kernelが起動する時に参照する。 e2studioの起動 -------------- 「[[develop:rtk_kernel:rtk_kernel-rzt1:build:build-e2studio:tmonitor-e2studio-build]]」記事を参照。 Configのコンパイル ---------------- `rtk_kernel`リポジトリには、e2studioプロジェクト情報も含み、「ビルド構成」も定義済みであるので選択する。 (もし新しくビルド構成を定義する場合は、「[[develop:rtk_kernel:rtk_kernel-rzt1:build:build-e2studio:e2studio-project-setup]]」記事を参照) ### 1)ビルド構成をアクティブにする 画面左側のプロジェクト・エクスプローラからプロジェクト(`rtk_kernel`)を右クリック ビルド構成 > アクティブにする から「`rzt1_rominfo`」ビルドを選択。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-50.png}} ### 2)ビルドの実行 画面左側のプロジェクト・エクスプローラで、プロジェクト(`rtk_kernel`)を右クリック。 「プロジェクトのビルド」を実行。 暫くすると右下コンソール画面に完了メッセージ表示(環境にもよるが数分位かかる) * 本コマンド実行で、ビルドディレクトリで「make」コマンドが実行されている。 * ビルドしたオブジェクトファイルを消すには「プロジェクトをクリーンにする」を実行。この場合は「make clean」コマンドが実行されている。 Config情報の書き込み ------------ ビルド完了してバイナリーファイルの所にオブジェクトファイルが生成されたら、**ROM実行版**をJ-Link経由で基板に転送しフラッシュROMに書き込む。 `rtk_kernel`リポジトリには、「デバッグ構成」も定義済みであるので選択する。 画面左側のプロジェクト・エクスプローラ中の、バイナリオブジェクトファイル名を右クリック。 デバッグ > デバッグの構成 で Renessas GDB Hardware Debugging の「`rzt1_rominfo-rom`」を選択し [デバッグ] ボタンを押すとJ-Link経由でプログラム転送されフラッシュROMに書き込まれる。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-51.png}} この時、実行ファイルでないので、下記エラー表示するが無視して [OK] する。 {{develop:yt-kernel:ytkernel-rzt1:build:build-e2studio:tk-e2studio-52.png}} 以上で、Config情報の書き込み完了。 補足 ---- * ビルド実行時に「`[ERROR] No toolchain set or toolchain not integrated.`」と表示されるが、気にしなくてもよいみたい。 {{tag>rtk_kernel}}